昨年、「しるしの価値」をテーマに、 10年ぶりに再開したシヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション(SNDC)。 たくさんのご応募をいただき、アイデアに富んだ多種多様な作品に 「しるし」が持つ可能性の奥深さをあらためて感じ、さらに追求していきたいと考えました。 そこで今年は一歩推し進めて、「これからのしるし」がテーマです。 解釈の仕方はさまざまです。 個人はもちろん、グループでアイデアを練り、 プロダクトに昇華させていただくことも期待しています。 皆さんにとってのこれからのしるしを、一緒に考えてみませんか?

喜多 俊之

プロダクトデザイナー

AIの活用が進む今日、「これからのしるし」を考えるにあたっては、歴史を振り返ってみるのも一案ではないかと思う。印鑑の起源は古く、今から1万年近く前まで遡るとか。また動物にも、しるしをつけるという本能や習性がある。そうした人間以外の営みにも目を向けつつ、太古と未来の両軸に思いを馳せてみると、面白いものが見えてくるのではないだろうか。

後藤 陽次郎

デザインプロデューサー

近い将来、一般民間人が月に旅行するそうだが、地球も捨てたものではない。地球の美しさや人間の手の素晴らしさなどを活かすことにより、魅力あるモノはまだまだ生まれる余地があると確信している。「しるし」はアイデンティティではあるが、それだけにとどまらない。人と人をつなげ、生活を豊かに楽しくするような提案を心待ちにしている。

中村 勇吾

インターフェースデザイナー

前回初めて審査員を務め、「認証システム」「アイデンティティ」「情報と物質」の3つのアプローチがあると感じた。人間関係の有り様が変わればアイデンティファイの仕方も変わるし、アイデンティティという情報を物質に置き換える時にどういう広がりを持つのか。そのあたりを突き詰めていくと、まだいかようにも掘り起こしができそうなので楽しみだ。

原 研哉

グラフィックデザイナー

「これからのしるし」というテーマは、茫漠としているところに可能性があると思う。「これまでのしるし」は紙に刻印するという物質世界におけるフィジカルな手法だったが、テクノロジーは人をどんどん変えていく。そこに新しいしるしがあるとすれば、それは非物質なのか、それともやはり紙なのか。そのせめぎあいから生まれるアイデアに期待したい。

深澤 直人

プロダクトデザイナー

「しるし」とはその人の存在かもしれないし、たとえばずっと座っていたらお尻に痕がついたとか、ノートの端を折ったりするのもしるしと言えるかもしれない。つまり、人間としてのアイデンティティをしるすだけでなく、後からつけられるものと解釈することもでき、そこから発展させるといろいろなことが考えられるのではないだろうか。

舟橋 正剛

一般社団法人未来ものづくり振興会 代表理事 シヤチハタ株式会社 代表取締役社長

しるしの在り方はさまざまです。普段、何げなく使っているものや仕組みは、実はしるしだったりします。アナログ、デジタルの二者択一で考えるのではなく、それぞれが融合して新しいしるしが生まれると面白いと思います。モノだけに留まらず、しるしとなるビジネスモデルの提案にもぜひ挑戦してください。

岩渕 貞哉

美術出版社取締役
美術手帖 編集長

前回のSNDCでアートとデザインの領域を横断するような提案に触れ、従来の印章に留まらない「しるし」の可能性をあらためて実感した。今回のテーマである「これから」という言葉には、「しるし」をコンセプチュアルに解釈する余地も含まれている。機能や用途ではなく、新しいコンセプトを打ち出せるか、ひとつのポイントになるだろう。

  • テーマ
  • これからのしるし
    「しるし」が持つ可能性を広げるプロダクトもしくは仕組みをご提案ください。
  • 募集期間
  • 2019年 4月1日(月)~ 5月27日(月) 24:00
  • 応募資格
    • 企業、団体あるいは個人やグループ、年齢、性別、職業、国籍は不問
      ただし、日本語でのコミュニケーションが可能であること。
    • 1次審査を通過した場合、2019年8月30日(金)までに模型製作が可能であること。
    • 入賞した場合、2019年10月11日(金)18:30から東京で行われる表彰式に参加できること。 ※ 1人または、1グループで複数作品の応募が可能です。ただし、事前エントリーは1応募につき、1エントリーをお願いします。
    • グランプリ
    • 1作品(賞金300万円)

    • 準グランプリ
    • 2作品(賞金50万円)

    • 審査員賞
    • 5作品(賞金20万円)

    • 特別審査員賞
    • 2作品(賞金20万円)
    • 全ての受賞作は、商品化を検討いたします。
      全ての受賞作は、当サイトで公開されます。
  • 提出品
    • 提出形態 :
    • プレゼンシート(サイズ:A3、枚数:1枚、形式:PDF、容量:10MB以内)

    • 必須項目 :
    • エントリー番号、作品名、作品の一般名称、コンセプト、作品イメージ(写真、CG、イラスト、図面など)

    エントリー番号

    作品名

    一般名称

    コンセプト

    エントリー番号

    作品名

    一般名称

    コンセプト

    • ※ 縦、横は自由です
    • ※ エントリー番号、作品名、一般名称、コンセプトは左上に必ず記載してください
    • ※ 応募者名は表面には記載しないでください
    • ※ 提出された作品に不備がある場合、審査対象外とする場合がございます
  • 応募方法
    • 事前にエントリーフォームを入力ください。
      メールにてエントリー番号をお送りしますので、そちらを保管ください。
    • エントリー番号とプレゼンシートを作品応募フォームより投稿してください。
      ※ 複数作品を応募される場合は、必ず作品応募ごとに、エントリーをお願いします。
  • 審査基準
    • テーマの理解力
    • テーマを理解し「しるす」文化の進化につながる提案かどうか

    • 新規性・革新性
    • 時代のニーズを捉えた提案かどうか

    • 商品化の実現性
    • 現実的に商品化が可能かどうか
  • 日程
    • 1次審査通過連絡
    • 7月上旬予定
    • 模型提出
    • 8月30日(金)締切
      ※ 模型製作費として補助金1万円をお支払いたします
    • 最終審査
    • 9月6日(金)予定
    • 表彰式
    • 10月11日(金)18時30分~予定
  • Q.応募にエントリー番号は必要なのですか?
  • A. 応募には必ず必要です。
    複数応募される場合は、応募毎にエントリー番号を取得してください。

  • Q.1人及びグループで、複数の作品案を応募することは可能ですか?
  • A. はい、可能です。
    複数応募される場合は、応募毎にエントリー番号を取得してください。

  • Q.一次審査通過は教えてもらえますか?
  • A. 一次審査通過の場合、2019年7月中旬(予定)までにメールで通知をさせていただきます。

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