これまで人の目に触れてこなかったもの、あるいは注目されてこなかったもの。そんな存在を見えるようにする「しるし」とは なんでしょうか。今回のテーマは「可視化するしるし」です。たとえば、記録されないような日々のこと、ささいな変化、誰も気に留めないような瞬間に着目し「しるしかもしれない」と呼べるものを探ってください。
見えなかったもの、あるいは見ようとさえ しなかったものは、日常にもまだまだあるはずです。

中村 勇吾

インターフェースデザイナー

もう喉元まで出かかってるのにどうしても出てこないあの人の名前・・・あ!やっと思い出した!ってとき、スッキリしますよね。同様に、この現代社会でみんなが漠然と感じているんだけど、どう形容すればよいか解らない「あれ」「あの感じ」・・・あ!そうか、こういうことだったか!という感じで鮮やかに可視化できると、みんなでスッキリできそうです。なにとぞよろしくお願いします。

原 研哉

グラフィックデザイナー

目に見えるかたちにすることが「可視化」ですから、難しく考えないことが大事だと思います。朱色のハンコを脱して「しるす」こと全体がコンペのテーマになってきています。今の暮らしやこれからの世の中を少し細やかに観察して、なるほど、と共感できる視点の発見や発掘を期待したいと思います。しるすことは、目に見えるようにすることですが、必ずしも目立つことではないように思われます。

深澤 直人

プロダクトデザイナー

日常で当たり前にあるシーンを少し変えてその時の状況をしるしとして伝えるというような事はよくあると思います。例えば、レストランの入り口のドア前に椅子を置いて閉店をしるしたり、寿司屋の暖簾でお店の開店を知らしたりとか、人間はそのサインを考えるのではなく、瞬間の状態から感じとっています。その変化を生み出すことでしるすということはあると思います。

三澤 遥

デザイナー

ただ見てなかっただけでずっと前からその場にひっそりあるしるしを探してくること。ありふれた光景の中で見つけ出す新たなしるしは、近所の公園で新種の生物を発見するくらいの驚きを私たちに与えてくれるかもしれません。いつもの中に見つける「しらない」。つくるのではなく「みつける」。なるほどよりも「わからない」。思考が自ずと触発されるような気づきに出会えることを楽しみにしています。

岡崎 智弘

グラフィックデザイナー
 

私たちが生きるこの世界には、意識されていない関係性や構造が無限にあります。その世界に在る営みを、人との繋がりの視点で観察した時に立ち現れる「しるしの素」とは何か。それは、くっきりとしているかもしれないしぼんやりとしているかもしれない。ささやかで気がつかないものかもしれないし、おおらかすぎて気がつかないものかもしれない。見ることと感じることの両方の感覚を刺激する可能性を楽しみにしています。

舟橋 正剛

一般社団法人未来ものづくり振興会 代表理事
シヤチハタ株式会社 代表取締役社長

しるし、しるすことについてあらためて考えてみると、さまざまな役割があることに気づかされます。「    」を可視化する。見えなかったものだけではなく、意識すらしなかったものを可視化することにより、私たちの暮らしや社会が豊かなものになる提案を望みます。誰も気づいていなかった、気に留めなかったものが現れる。思わず唸らされる心の琴線に触れる作品を見てみたい。

  • テーマ
  • 可視化するしるし

    「しるし」が持つ可能性を広げるプロダクトもしくは、仕組みをご提案ください。
    なお、応募作品は未発表のオリジナル作品に限ります。
  • 募集期間
  • 2024年 4月1日(月)~ 5月30日(木) 12:00
  • 応募資格
    • 企業、団体あるいは個人やグループ、年齢、性別、職業、国籍は不問。
      ただし、日本語でのコミュニケーションが可能であること。
    • 1次審査を通過した場合、2024年8月30日(金)までに模型製作が可能であること。
    • 入賞した場合、2024年10月11日(金)18:00(予定)から東京で行われる表彰式に参加できること。 ※ 1人または、1グループで複数作品の応募が可能です。ただし、事前エントリーは1応募につき、1エントリーをお願いします。
    • グランプリ
    • 1作品(賞金300万円)

    • 準グランプリ
    • 2作品(賞金50万円)

    • 審査員賞
    • 5作品(賞金20万円)

    • 特別審査員賞
    • 1作品(賞金20万円)
    • 全ての受賞作は、商品化を検討いたします。
      全ての受賞作は、当サイトで公開されます。
  • 提出品
    • プレゼンシート

    • 提出形態 :
    • A3サイズのPDF1枚(容量10MB以内)

    • 必須項目 :
    • エントリー番号、作品名、作品の一般名称、コンセプト(300文字以内)、作品イメージ(写真、CG、イラスト、図面など)

    エントリー番号

    作品名

    一般名称

    コンセプト

    エントリー番号

    作品名

    一般名称

    コンセプト

    • ※ 縦、横は自由です
    • ※ エントリー番号、作品名、一般名称、コンセプトを、左上に必ず記載してください
    • ※ 一般名称は、紙、ハサミ、ペンなど提案する作品が広く一般的に呼ばれている名称を記載してください
    • ※ 応募者名をプレゼンシートには記載しないでください
    • ※ 提出されたプレゼンシートに不備がある場合、審査対象外とする場合がございます
    • 過去受賞作品のプレゼンシート
  • 応募方法
    • 事前にエントリーフォームを入力ください。
      メールにてエントリー番号をお送りしますので、そちらを保管ください。
    • エントリー番号とプレゼンシートを作品応募フォームより投稿してください。
      ※ 複数作品を応募される場合は、必ず作品応募ごとに、エントリーをお願いします。
  • 審査基準
    • テーマの理解力
    • テーマを理解し「しるす」文化の進化につながる提案かどうか

    • 新規性・革新性
    • 時代のニーズを捉えた提案かどうか

    • 提案の実現性
    • 具体的に実現性まで考えられたデザインや仕組みで、実制作や商品化が可能かどうか
  • 日程
    • 1次審査通過連絡
    • 7月中旬予定
    • 模型提出
    • 8月30日(金)締切
      ※ 模型製作費として補助金1万円(税込)をお支払いたします
    • 最終審査
    • 9月6日(金)予定
    • 表彰式
    • 10月11日(金)18:00~予定
  • Q.応募にエントリー番号は必要なのですか?
  • A. 応募には必ず必要です。
    複数応募される場合は、応募毎にエントリー番号を取得してください。

  • Q.1人及びグループで、複数の作品案を応募することは可能ですか?
  • A. はい、可能です。
    複数応募される場合は、応募毎にエントリー番号を取得してください。

  • Q.一次審査通過は教えてもらえますか?
  • A. 審査結果は2024年7月中旬(予定)までにメールで通知をさせていただきます。

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