2018年より再開したこのコンペティションでは、
多様な応募作品を通して「しるし」が持つ可能性の奥深さや新しい在り方を知ることができました。
昨年に引き続き「これからのしるし」をテーマとし、
さらに踏み込むため、3つのサブテーマを設けました。
「暮らしを彩る」「習慣になる」「気持ちを伝える」──これらに焦点を当てたとき、
「しるし」はどう“未来の当たり前”を描いてくれるでしょうか?
本コンペは、スタート当初より商品化を前提にしています。
アイデアを形にしたあなたの美しいデザインが、これからの生活や社会を豊かにすることを期待しています。
喜多 俊之
プロダクトデザイナー
“しるし”にまず大切なのはオリジナリティです。太古の昔には様々な“しるし”のために人々が知恵を競いました。当時は素材も自然の鉱物や植物、太陽の光や月の光までも利用したとみられる“しるし”がありました。時代が変わっても私たちに“しるし”が大切なことは変わりありません。自然とテクノロジー、サイエンス、デザインの力など多くのマテリアルで、今の時代と少し未来の“しるし”に、時を超えた作品の応募を楽しみにしています。
インタビューを見る後藤 陽次郎
デザインプロデューサー
日常生活における「これからのしるし」をテーマに、プロダクトをデザインするということは、人々の暮らしやライフスタイルの中で何が必要なのか、何が求められているのか、何があれば楽しいのか。旅先で感動した自然の風景から素材や色をカタチにした時に人々が欲しくなるものか。とことん追求して美しいもの、飽きのこないもの、うれしくなるものが提案されるのを期待している。
インタビューを見る中村 勇吾
インターフェースデザイナー
「私であること」を印すアイデンティティとは今後どのような形を伴っていくのでしょうか。デジタル/ネットワーク社会へと変化していく中で、情報と物質はどのような関係を結ぶのでしょうか。これからの「私」の表現について考えることは、新しいデザインのヒントが潜んでいるように思えます。
インタビューを見る原 研哉
グラフィックデザイナー
「しるし」とは何かを考えてみてください。残すものか、消すものか、顕在化させるのか、溶かすのか。刹那のことか、永遠を目指すのか。脳についた傷のように忘れ難いものにするのか、残り香のようにせつないものにするのか。いつしかデザインは際立つ「しるし」ばかりを目指してきたように思います。はたして「これからのしるし」はどうか。そこに思いを巡らせるうちに「デザイン」という行為が立ち上がってくるかもしれません。
インタビューを見る深澤 直人
プロダクトデザイナー
「しるし」や「しるす」ということは近年大きく変化してきた。SNSやLINEのスタンプなどはよい例だ。スタンプを使う方も作る方も創造力が問われる。言葉より伝わる新しい伝達手段でもある。しるすということは個人の名前の印だけでなく、公共の至る所で名前以外の印は使われている。
しるしを残したくないということも多くなっていると思う。しるすことが簡単すぎてもいけないし、そこには心の繋がりのような感覚が存在しているのは事実である。
舟橋 正剛
一般社団法人 私たちの暮らしの中で、しるすことは無くてはならないことです。その行為はアナログからデジタルまで広範囲に渡ります。このコンペから生まれる類まれな作品は、これからの世界に何をしるしてくれるのでしょうか。
それは、今はまだ気づいていない需要や欲求に突き刺さる商品なりサービスであると思います。広く捉えるもよし、一点突破もよし。審査員の心をハッとさせる作品に出会えることを望みます。
岩渕 貞哉
美術出版社取締役
美術手帖 総編集長
人類は仲間と協働することで、他の生物から優位となりここまで発展してきた。それは、ひとえにコミュニケーションの勝利と言える。しかし、優越感から独善的になった、この孤独な種族によってもたらされた地球規模の危機が迫るなか、我々の歴史とともにあった「しるし」を媒介としたコミュニケーションを、どう新しくデザインするのかが求められているのだと思う。
エントリー番号
作品名
一般名称
コンセプト
エントリー番号
作品名
一般名称
コンセプト
A.
応募には必ず必要です。
複数応募される場合は、応募毎にエントリー番号を取得してください。
A.
はい、可能です。
複数応募される場合は、応募毎にエントリー番号を取得してください。
A. 一次審査通過の場合、2020年7月下旬(予定)までにメールで通知をさせていただきます。