第14回のテーマは、皆さんが自由に「 」の中に入る言葉を考え、応募作品のテーマとすることができます。
今日、社会で示されるしるしは多種多様に広がっています。
自身を証明する証に、感情を表すSNSスタンプ、もののステータスを示すサイン……。
あなたは生活のなかで何種類のしるしを使っているでしょうか。
いちばん大切な、本当に見つめ直すべきしるしとは何か、自身で考察し表現していただきたいと思います。
このコンペティションを通して、あなたが自身を、社会を、見つめ直す契機となれば幸いです。
あなたのテーマは、あなたのためのものです。しるしが表す未来に期待しています。
喜多 俊之
プロダクトデザイナー
2020年は世界中の人々にとって試練の年だった。今年はその苦難を乗り越えて新たな一歩を踏み出す再出発の年、いわば「原点」だ。そして私たち一人ひとりは社会をつくっている一つの点であり、個人のしるしもまた原点と言える。今までのスタンダードや常識をリセットし、ゼロベースで考えてみると、これからの暮らしに新しい機能や喜びをもたらすものが生まれるのではないだろうか。
インタビューを見る後藤 陽次郎
デザインプロデューサー
「しるし」を思うとき、伝えたい気持ちを表すものや、記憶や思い出を残すものがまず浮かぶが、迷ったときの指標になる道標のようなしるしもあっていい。このコンペティションが今の変わりゆく世の中で、どういう方向に進めばいいのかを考えるきっかけになればと思う。アイデアやデザインだけでなく、そこにどんな社会的な意味があるのかも考え、次世代まで伝えられていくようなモノを目指して欲しい。
インタビューを見る中村 勇吾
インターフェースデザイナー
SNSなどの普及にコロナの影響も加わり、時代の流れはどんどん「個」に立ち戻っていると感じる。これまで当たり前だった「私たち」の場が失われつつある中で、皆に共通のテーマとして、「私たち」のしるし、という課題設定が私自身の頭には浮かんだ。それぞれが自分のディレクションの核となる「 」を見つけ、向かっていく方向性を指し示してくれるような、刺激ある提案に期待したい。
インタビューを見る原 研哉
グラフィックデザイナー
人類史の転換点に差し掛かったところで起きたCOVID-19の感染拡大、その渦中でのコンペである。先端テクノロジーを理解しつつも、生命として、あるいは「生」として、本当に価値あるものに感応して欲しい。壮大な大局観を、小さなプロダクツに結実させて欲しい。今日のデザインの役割は、データや究極の合理性の向こうにある揺るぎない価値を、方位磁石のように示すことだと思う。
インタビューを見る深澤 直人
プロダクトデザイナー
自分が「 」を埋めるなら、「言葉」だろうか。今の時代は言語化されたものでのコミュニケーションが圧倒的に多い。言葉にしるすことは世界を変えるほどのパワーを持っており、その作用は受け手の読み取り方によって異なる。同様にデザインも、自分の発した魂がどんな風に伝播して影響を及ぼしていくのか、クリエイターはその経路を考えてつくる必要があるだろう。
インタビューを見る舟橋 正剛
一般社団法人 「 」の中に入る言葉は何か。夢、希望、挑戦・・・。前向きな言葉しか思い浮かばない。それだけ現在が困難な状況であり、何とか打破したいと強く願っている証なのかもしれない。今回もしるしをテーマにしているが、「 」にしたのは、テーマに向き合う中で余白を残したかったからだ。シンプルに自分が欲しいと思うものを追及することが大切ではないだろうか。過去の作品に捉われないで欲しい。
岩渕 貞哉
美術出版社取締役
美術手帖 総編集長
昨年から続くコロナ禍で、私たちのコミュニケーションにおける意味が反転した。親密な距離での会話や食事そして身体的な接触は、信頼の証しから、不安が常に付きまといリスクと隣り合わせのものとなった。また、折々の季節の行事も縮小や自粛となり、月日の句読点のない時間が流れている。そんな新しい時代における、新たな「しるし」の意味や価値を期待しています。
エントリー番号
作品名
一般名称
コンセプト
エントリー番号
作品名
一般名称
コンセプト
A.
応募には必ず必要です。
複数応募される場合は、応募毎にエントリー番号を取得してください。
A.
はい、可能です。
複数応募される場合は、応募毎にエントリー番号を取得してください。
A. 審査結果は2021年7月下旬(予定)までにメールで通知をさせていただきます。