押印は物事を進める上で重要なコミュニケーションであり、そこには決意や熱意、感情など、押印する人の「心」がある。「My Face Stamp」は、表情の印影で心を表し、伝える電子印鑑。非対面でのコミュニケーションが増えたことにより、難しくなった気持ちの伝達を手助けする。
「押す」ではなく、「貼る」しるし。印を押すとき、あるいは自分の名前をしるすとき、それは人との出会いや、物や時との出会いのとき。しるす度に長さを変えていき、視覚と手触りでその経験を体感する。そんな「はる、しるし」の提案。
電子印鑑が普及し、クリックひとつで手軽に押印できるようになった反面、印鑑が本来持つ重みや重要性を感じることが難しくなってきている。金属の削り出しで印鑑の形を八角柱型に仕上げることで、質感や重量感、陰影によってずっしりとした印象を与え、行為の重要性を感性に訴える。
カード状の印鑑の提案。スポンジシートの印面を持つカードは、側面に力を与えると立体 化し、従来の印鑑と同じように使える。電子化に伴い様々なものがカタチから解放されるなか、印鑑にも現代生活に沿った「身軽さ」 を与えることで「持っておきたいモノ」へ。
オリジナルバーコードを使ってテープを作成するサービス。バーコードには20字程の英文字を情報として記録できる。バーコードを伸ばしてテープにすることで、メッセージを入れて荷物の梱包に使ったり、名前や連絡先を記録してネームタグ代わりに使うことも可能。
カーボンやトレーシングペーパー、PETを用 いた、筆跡を刻印する下敷き。学習した分だけ、赤く染まっていく。その赤は、学んだ時間の可視化であり、「日々の研鑽」を表すしるしだ。
従来の鉛筆は2H、2Bなど文字で濃さが示されているため、鉛筆を使い始める小学生が選ぶにはわかりにくい。また鉛筆は試し書きができないため、芯の濃さを確認する術がない。そこで芯の濃さをグリップに筆跡でしるし、直感的に芯の濃度がわかる鉛筆を考案した。
印鑑を「真っ直ぐ、正確に押す」ことを追求した提案。印影側面の傾斜部に設けたLEDにより、放たれた光が紙面に十字の基準線を描く。その光を目安にすることで、印影の傾きや位置を押す瞬間まで確認することができ、正確な位置への押印が可能になる。
オンラインストアで秘密の質問に答えると、判子になって届くサービス。秘密の質問が書かれた判子を押すと、その問に対する答えが印字される。自分しか知らない自分のこと、すなわち秘密を表すことにより、「自己に対する自己の証明」を可能にする。
今は作った料理の写真をSNSで発信する人も多い。そこで料理の作り手を伝える、皿の縁に押す判子を提案。軟質シリコン層の印面は、食器の曲面にもきれいに押すことができ、料理に添えられた印は作品としての完成の証にもなる。インクは食用色素を使用。