表彰式レポート

新しいプロダクトのデザインを募る「12th SHACHIHATA New Product Design Competition (シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション)」の表彰式を、2019年10月11日(金)に開催しました。 全778点と過去最多の応募の中から厳正な審査のもと選ばれた受賞作品、全10点の発表・表彰を行いました。また、幅広いジャンルでデザインの発展を牽引し続けている審査員※の後藤陽次郎氏、中村勇吾氏、原研哉氏、深澤直人氏も登壇し、審査講評やトークショーを行いました。 さらに、表彰式では次回の開催決定も発表しました。詳細は後日公開となります。

※喜多俊之氏は台風による交通事情の為欠席となりました。

    ◆表彰式の様子 グランプリ 「わたしのいろ」歌代悟 Satoru Utashiro 受賞者コメント「ありがとうございます。まさかグランプリをいただけるとは思っておりませんでした。学生の頃にプロダクトデザインを勉強していて、その頃にこのコンペに応募したこともあり、ぜひこの賞を取りたいと思っていました。今は違う分野のデザインをしていますが昨年復活を知り、ぜひもう1度違う分野の知見を入れて挑戦したいと応募したところ、こうして名誉ある賞をいただけまして、今までしてきたことは間違いではなかったんだと実感しております。この度は本当にありがとうございました。」   準グランプリ 「JITSU-IN」石川和也 Kazuya Ishikawa 受賞者コメント「このアイデアが生まれたきっかけは、僕は石川という名前ですが、結構“適当な方”の石川だと思っていて。ただ既存の売られている石川のハンコがすごくきれいな字で書かれているのを見て、“僕はこんな石川じゃない!”と思っていました。またもう1点、海外にはサイン文化がありますが、日本に来たときにその文化を生かして印鑑にして帰ってもらう事が日本に来てくれた証になったら素敵なプロダクトになるのかなと考え、今回自分のサインを印鑑にできるようなサービスを考えました。」   「Shachihata PAPER」米田隆浩 Takahiro Yoneda 受賞者コメント「この作品が生まれたきっかけは、アイデアを考えたときに何気なくコピー用紙に手元にあったネーム印を捺していたんですが、気づいたらネーム印が幾重にも重なり合って、きれいな赤い紙面を作っていました。それを見たときにすごく綺麗だと感動しまして、この色を作品にしたいと思いました。ただそれだけだとシヤチハタで押したアート作品になってしまうので、今回は作品としてシヤチハタインキそのもので染めた紙を提案することにしました。まさに私が感動したシヤチハタインキの色を凝縮したような紙の提案になります。」   審査員賞 喜多賞 「アナログなAR判子」岩田浩司 Hiroshi Iwata 受賞者コメント「本当に思いつきで応募しましたが、まさかこんな賞をいただけるとは思っていなかったので驚きました。本当に良かったです、ありがとうございました。」   審査員賞 後藤賞 「アニマル・ポン」谷 一郎 Ichiro Tani 受賞者コメント「昨年、僕の友人がこれに応募して大賞だったので負けじと応募しました。受賞して嬉しいです、ありがとうございます。」   審査員賞 中村賞 「Life Mark」渡辺雄大 Yudai Watanabe 受賞者コメント「この度はこうして大変名誉ある賞をいただきましてありがとうございます。昨年も応募しましたが箸にも棒にもかからなかったので、今回は賞をいただけて嬉しく思っています。審査員の方々が登壇したのを見て、まるでスーパースターが来ているのを見ているようで。僕もそちら側に行けるように頑張りたいと思います。」   審査員賞 原賞 「線画による家紋の印鑑“Kamoline”」 高田雄吉 Yukichi Takada 受賞者コメント「この度は名誉ある賞をいただきましてありがとうございました。私はグラフィックデザイナーで、こうしたプロダクトは初めての応募でした。本当に、ありがとうございました。」   審査員賞 深澤賞 「シヤチハタくん」 萩原理央Rio Hagihara 大橋暁央Akihisa Ohashi 原 盛夫Morio Hara 岩佐健太Kenta Iwasa(チーム名:MARK) 受賞者コメント「このような賞をいただき大変光栄に思います。このコンペに参加して思った事は、ものづくりって本当に楽しいんだなという事です。楽しいなと思った事がアウトプットとしてプロダクトに出ていったのかな、と個人的に思っています。」   特別審査員賞 「印ボッサー(インボッサー)」籔下聡希 Toshiki Yabushita 受賞者コメント「賞をいただきありがとうございます。私にとってこうした日本のデザインコンペは大きな意味を持っています。12年前にドイツに旅立って以来デザイナーとしてドイツで活動しているため、これまでの経験を母国である日本で試すチャンスだと思っていたからです。本当にありがとうございました。」   特別審査員賞 「ジャパニーズギフトシヤチハタ」澤本和宏 Kazuhiro Sawamoto 受賞者コメント「この度はありがとうございます。自分の出したアイデアとデザインをまっさらな状態で見ていただけたというのはとても有り難いことだと思っています。これからの励みになります。」   ◆審査講評・トークショーの様子   また、当日は審査講評・トークショーも開催しました。内容は後日公開予定です。   撮影:稲葉真ニュース一覧に戻る