日常が大きく変化し、人と人とのつながり方も変わりました。
テクノロジーは進歩しましたが、それでもコミュニケーションの制約に、もどかしさを抱く人もいるでしょう。
今回のテーマは「こころを感じるしるし」です。
「思いを届ける」「気持ちが伝わる」そんなコンセプトのプロダクトは、これまでも多くありました。
しかし本当に、それを実現できたものはどれだけあったでしょう。だからこそ、今回あえてこのテーマを選びます。
人と人、人とものとの関係性を見つめ直した、こころを感じられる「しるし」をお待ちしています。
中村 勇吾
インターフェースデザイナー
「嬉しい」「悲しい」「愛しい」「憎い」など、こころの内実を伝える言葉はとても粗く、だからこそ我々は少しでもその解像度を高めるべく様々な手を尽くしてきたのだと思います。それを通じると、今まで捉えきれなかった解像度でこころの機微を感じとることができる-そういった「こころが映しだす新たな現象」のようなものはないだろうか…などと妄想してしまいました。難しいですが取り組み甲斐のあるテーマだと思います。
インタビューを見る原 研哉
グラフィックデザイナー
「しるす」とはなにか。この行為を突き詰めて考えると「わたし」という概念に向き合うことになります。近年、人々は「わたし」という一人称を超えた「わたしたち」が直面する問題として、さまざまな世界の事情を捉えているように見えます。今回は「こころ」がテーマですが、これは主語によって変化する難しい存在です。わたしやわたしたちに対して、新しい解釈を備えた心のありようを感じられる表現を期待しています。これはもはやハンコのコンペではありません。哲学なのです。
インタビューを見る深澤 直人
プロダクトデザイナー
いろんな会話の方法が生まれて、人それぞれが自分で生み出した伝え方を考えるような時代になりました。物を手渡したり、椅子をひいたり、手をとったり、様々な人の行為や仕草や態度もしるしのひとつかもしれません。こころはその人の仕草から感じ取れたり現れたりするものです。しるすということが目的ではなく、こころが感じ取れるとはどんなことかを考えてほしいと思います。どんな時に相手のこころを感じたかを思い出してください。
インタビューを見る三澤 遥
デザイナー
「しるしで有るか。しるしで無いか。」柔らかな発想は、そんな境界線ぎりぎりのところに落ちているかもしれません。固定概念からちょっと離れ、できるだけ遠くにある「しるし」なものに出会えたら、と期待しています。今回はこころを「表す」のではなく「感じる」。かたちだけでなく、プロセスやストーリーの中にユーモラスな視点を探求しても面白いかもしれません。
インタビューを見る舟橋 正剛
一般社団法人未来ものづくり振興会 代表理事
シヤチハタ株式会社 代表取締役社長
コロナ禍になって、発見できたり、あらためて感じたりしたことがある。目、耳、鼻、口からや、手から得られる幅広いしるし。そして、第六感であるインスピレーション。それらは、どのように人のこころを動かしていくのか。もの、仕組み、コトなど大きな観点で考えていただきたい。ひらがなの「しるし」は、さまざまな解釈が可能です。デザインとしるしの融合が生まれることを期待しています。
インタビューを見るエントリー番号
作品名
一般名称
コンセプト
エントリー番号
作品名
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コンセプト
A.
応募には必ず必要です。
複数応募される場合は、応募毎にエントリー番号を取得してください。
A.
はい、可能です。
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A. 審査結果は2022年7月中旬(予定)までにメールで通知をさせていただきます。