「思いもよらない」ものとはなんでしょうか。想像すらしなかったもの。誰も気づかなかったもの。忘れ去られていたもの。さまざまな解釈ができると思います。 今回のテーマは「思いもよらないしるし」です。しかし、表層的なサプライズが必要なのではありません。しるしの概念の根底に立ち返ることで生まれる価値や、見落としていたしるしの意味に気づかせてくれるような存在、そんな本質的な驚きを期待しています。これまでの技術を見直し、常識を疑うようなしるしのあり方を提案してください。
中村 勇吾
インターフェースデザイナー
「思いもよらないしるし」というテーマは、なんというか雲を掴むような感じで、なかなか考えづらいのではないかと想像します。「思いもよらない」「既成概念を超える」ことを目的化すると逆に既成概念に囚われることに繋がりそうなので、そういった差分的な思考よりは、そもそも「しるし」とはなにか?という根本に立ち還った発想が求められているのではないでしょうか。
原 研哉
グラフィックデザイナー
朱色の印章のイメージを脱して新しいデザインコンペに生まれ変わる時。そういう趣旨を伝えるために、ポスターもがらりと方向転換します。「思いもよらないしるし」ですから「しるし」に変わりはないのですが、しるしを「記号」と読み替えれば、世界は無限に広がります。記号とは「ある資格において何かの代わりになるもの」。しかも今回は「思いもよらない」というお題です。発想の新次元を期待します。
深澤 直人
プロダクトデザイナー
路面に影を落とす緑の葉もしるしかもしれない。深く青い空に思わず見上げてしまった丸い月もしるしかもしれない。地球上のすべての生物はどこかにしるしを残している。生きているしるし。何かを語りかけるようなしるし。思いもよらなかったexclamation pointしるしには心がこもっている。伝えたい気持ちがこもっている。言えない言葉が現れている。伝えたいことが滲んでいる。思いもよらなかったしるしに巡り合おう。
三澤 遥
デザイナー
思いもよらない動き。思いもよらない場所。思いもよらない速度。思いもよらない変化。思いもよらない状況。思いもよらない価値。思いもよらない出会い方。想像の裏をかいたり、想像をひょいっと超えていくような発想の転換で、しるしって何だろうという根元的な問いを想起させ、考えをさまざまに巡らせてくれるようなアイデアに出会えたらとワクワクしています。
武井 祥平
エンジニア
私の仕事における中心的な関心事は、エンジニアリングを通じて人々の受け取る「印象をつくること」です。この印象という、どこか抽象的な言葉にも「しるし」は隠れています。今回のテーマを捉えるうえで、物理的なしるしだけではなく、概念的なしるしや人の心のなかのしるしに目を向けてみるのも、新しい視点の獲得に有効かもしれません。刺激的な提案を楽しみにしています。
舟橋 正剛
一般社団法人未来ものづくり振興会 代表理事
シヤチハタ株式会社 代表取締役社長
今まで何故なかったのだろうか。思いもよらないしるし… あまりハードルを上げ過ぎると発想が止まってしまいます。まず、素直にシンプルに自分が本当にほしいと思うもの、使いたいもの、持ちたいものを想像してみてください。身近には、さまざまな「しるし」が存在しています。むしろハンコではない「しるしの価値」に出会えれば、それが私の思いもよらないしるしです。プロダクトだけに収まらず、仕組みを含めた提案も歓迎します。
エントリー番号
作品名
一般名称
コンセプト
エントリー番号
作品名
一般名称
コンセプト
A.
応募には必ず必要です。
複数応募される場合は、応募毎にエントリー番号を取得してください。
A.
はい、可能です。
複数応募される場合は、応募毎にエントリー番号を取得してください。
A. 審査結果は2023年7月中旬(予定)までにメールで通知をさせていただきます。